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ブロックチェーン技術を使った偽物ゼロを謳うプラットフォームによって”チェーンオレンジ”が予約販売され即売

投稿日:2017年12月2日 更新日:

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中国 AI 人工知能 ブロックチェーン

【要約】
・25トンの”身分証”付きオレンジが予約販売され30分で完売
・最新の調査によると、生鮮食品をネットで買う消費者は鮮度や農薬の使用状況、配送の衛生状況を等の項目の中で、57%の回答が食品の安全要求が一だとした
・トレサビリティによるWomai.comの安全追求は高級牛肉や穀物、果物にこれから広がっていく。


中国江西省の赣南という場所からやって来たオレンジが、
人と同じように身分証明書を持っていたら、どのような事が起こるのか?

11月20日午前10時、中国の食品販売サイトWomai.comにおいて、25トンの”身分証明書”付きオレンジが予約を開始した。これは、世界でも初めてのブロッチェーン技術を使用したオレンジの一般販売であり、そして、それは予約開始から30分で完売となってしまうとともに、消費者のみならず業界関係者へ強烈なメッセージを送った。このオレンジには、どのような魔力が秘められていたのだろうか?

“チェーンオレンジ”と名付けられた其れは、食品偽造を防ぐため、ブロックチェーンと呼ばれる新技術によって、全てのオレンジがトレサビリティ可能であり、透明性のある改変不能の情報を持つという特徴をもっている。
それによって、全てのオレンジが、農家の畑から消費者のテーブルの上までを、技術によって追跡可能となる。消費者のみならず、販売店、卸、農家の全ての関係者が、バーコードをスキャンすることにより、そのオレンジが何処の農園からやって来たのか、どの木から取れたのか、何時、誰によって採取されたのか、そして、何時、誰によって貯蔵され、輸送されたのか、そういった全ての情報を確認することが出来るようになる。オレンジが生まれてから食べられるまでを、可視化するツール、それがブロックチェーンという技術なのだ。

中国国内の消費量増加と品質要求の高まりに伴い、一般消費者の食の安全に対する理念は、以前とは比べ物にならないレベルまで達した。艾瑞リサーチが今年発表した最新の調査によると、現在、生鮮食品を求める一般消費者は、その鮮度や、農薬使用の検査・認証の有無、配送の衛生面や管理といった項目のうち、その75%が食品の安全を第一とすると回答している。消費者は、その商品の価格だけではなく、その商品の正しく具体的な情報を求めている。それは、Womai.comでの”チェーンオレンジ”即時完売という現象を見れば、明らかだろう。

ブロックチェーン技術は、一旦データとして記録を作成すれば、それを改変することはほぼ不可能となり、食品関係のeコマースに応用すれば、偽物やいわく付きの食品排除を可能とする。特に、一般消費者には見分けられないような食品の問題も、例えば”チェーンオレンジ”であれば可視化することが可能となり、悪貨は良貨を駆逐するといった現象の全く正反対の作用、つまり、より良質な商品が問題のある商品を駆逐するといった状況を作り出すこととなる。

関連する政策指導のもと、ブロックチェーン技術の応用と研究は続けられている。ブロックチェーン技術は中国の赣南という場所のオレンジを、原産地証明、収穫、保管、加工、販売といった”ブロック”に分け、そしてそれを”チェーン”として繋ぎ合わせることにより、関係者(消費者や販売店舗、農家)がその”チェーン”から透明性をもった情報を読み取ることを可能とする。そしてそれは、そのオレンジの身分証明を果たすこととなる。

中国赣南のオレンジが抱えていた問題は、その他の生鮮食品全てが抱える問題でもあるだろう。正しく作られた作物が、マーケットの上では偽物に勝てない、それは間違っている。業界をリードする企業であるWomai.com(中糧集団有限公司グループ:中国最大の食品会社グループのネット販売会社 )がブロックチェーン技術を使用することは、業界全体の今後の発展に大きな作用をもたらすだろう。表面的には、ブロックチェーン技術によって食品の偽装を防ぐことが可能となる。しかし、その技術がもたらす作用はそれだけに留まらない。ブロックチェーン技術によって食品の安全が確保されれば、中国国内のeコマース環境に隠れていた問題が徐々に浄化され、言うまでもないほどの大きなうねりとなるだろう。

業界を見渡すと、ブロッチチェーン技術が誕生してから、中国を含む多くの国がそれを注視していたが、一般消費者への認知は不足していた。しかし、ブロックチェーン技術は将来的に、食品関係のeコマースに蔓延る偽物や問題のある商品に大きな打撃を与え、消費者が長年抱えていた不満を取り除くこととなるだろう。現在、食品を扱うeコマース領域においても、ブロックチェーン技術の導入は初期段階に過ぎないが、Womai.comのブロックチェーンオレンジの成功は、これからの一般消費者向けマーケットに対して、非常に大きな刺激をあたえるだろう。

同時に、業界内の人間は、こう推測している。それは、”チェーンオレンジ”という商品は、Womai.comが進めた小さな一歩に過ぎないだろう、ということである。

Womai.comは、以前よりずっと、食品の安全を追求していた。さきほどの艾瑞リサーチによる調査では、Womai.comは8.19ポイントという高い数値で、大手のアリババや京東の生鮮食品部門といった同業他社を抜き去り、生鮮食品eコマース安全満足度のナンバーワンに君臨している。そして、絶え間ない競争のなか、Womai.comはその栄誉に満足すること無く、今回もブロックチェーン技術という新しい武器を手に入れた。それを利用することにより、より多くの消費者はそのプラットフォームに対しての信頼を更に高めていくことになるだろう。

これは別の面からも見ることが出来る。近年、Womai.comは食品安全と品質保証という分野に絶え間なく力を注いでいる。公開されている資料を見るだけでも、彼らは食品の安全に特色ある商品をラインナップに選んでいるし、そして、自ら、品質安全7Cシステムといったものを立ち上げ、生鮮食品のより素早い検査を実施するための実験室も準備している。また、今年2月には、SVS品質安全可視化システムを作り、将来的には商品の全ての情報をWomai.com上のWEBページから参照できるようにするという。それは、消費者に対してより透明性の高い商品を提供し、また、消費者が商品決定にかけるコストをも低下させることとなる。

其れ以外にも、追跡可能な情報であるブロックチェーン技術を使い、Womai.comは高級牛肉や、有名ブランドの油、穀物、野菜などをQRコードによってトレサビリティ可能としていくだろう。そしてそれは、商品の全ての情報に紐付けられ、検査認証を保証することとなる。Womai.comは、常に一つの”夢”を追い求めていると言っていいだろう。ブロックチェーン技術はその”夢”の実現を後押しし、Womai.comはより大きなマーケットに対する発言権をもつこととなるだろう。

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