中国先端テクノロジー配信メディア

Blockchain

TRON(TRX)は次世代のアリババになりえるか。創業者ジャスティン(孙宇晨)は元リップル中華地区首席代表

投稿日:2018年1月5日 更新日:

Pocket

tron trx

創業迄の背景
アルゴリズム
今後の計画
時価総額
創業者Justin Sun(孙宇晨)とは?

創業迄の背景

まずは暗号通貨TRON(TRX)のホワイトペーパーから、その開発迄の背景を見てみます。
ホワイトペーパーでは、冒頭から、WWW(World Wide Web:俗に言うインターネット)開発者であるティム・バーナーズ=リーを紹介しています。

 

曰く、ティム・バーナーズ=リーは、自身の開発したインターネットは当初想定していたようなものにはならなかったと2017年に語ったそうです。AMAZONやGoogle、Apple、Facebook、そして中国ではアリババ、テンセント、それら大企業が、現在のインターネットを定義しているとTRON(TRX)は考えているようです。

 

非中央集権化されたプラットフォームこそ、ティム・バーナーズ=リーが描いていた本来のインターネットの姿であるとTRON(TRX)のホワイトペーパーは定義しています。そして、TRON(TRX)プロジェクトは、そのインターネット本来の姿を取り戻す試みであるとホワイトペーパーには書かれています。

 

中央集権化されたプラットフォームとは、App storeやYOUTUBE、Instagramなど、企業が提供する既存のサービスの事ですね。TRON(TRX)はそういったプラットフォームを、P2Pに基いた非中央集権化されたものに変更したいということのようです。それによって個人対個人による新しい経済圏を作り出し、既存のサービスが抱える問題点を克服しようとしています。

 

そしてまた、TRON(TRX)は個人によるICOや、取引所、ブックメーカー、ゲームシステムなど、様々なプラットフォームを展開出来るよう設計されるとされています。それが実現すれば、現在のインターネットをそっくりそのまま再定義する事となるのではないでしょうか。より民主的な、より自由な情報社会の実現を、TRON(TRX)は目指しているようです。

 

 

アルゴリズム

Proof of Replication(予定)
Proof of Spacetime(予定)

現在はイーサリアムベースとのネット情報もあります。
https://coin-wave.com/archives/3053#algorithm
http://seihoukei.com/post-4200_tron/

 

 

時価総額

1.7兆円(2018年1月5日現在)

 

 

今後の計画

TRON(TRX)はホワイトペーパーの中で、今後の計画を以下のような6つのフェーズに分けています。

 

1. Exudos,2017 年 8 月-2018 年 12 月
P2P分散型のコンテンツアップロードと記録、シェアの実装

2. Odyssey,2019 年 1 月-2020年 6 月
TRON(TRX)コンテンツに経済的インセンティブを付与できるようにする

3. Great Voyage,2020 年 7 月-2021 年 7月
パーソナルICO、個人による自由なデジタル資産の発行機能の実装

4. Apollo,2021年 8 月-2023 年 3 月
非中央集権化されたトークン交換所の実装

5. Star Trek,2023 年 4月-2025 年 9 月
非中央集権化されたブックメーカー及び予測市場の実装

6. Eternity,2023 年 4 月-2025 年9 月
非中央集権化されたゲームの実装

 

 

創業者ジャスティン(孙宇晨)とは?

 

開発を行っているチームの筆頭は、Justin Sun(孙宇晨)という人物です。
ジャスティンは中国の北京大学とアメリカのペンシルベニア大学を卒業し修士を得ています。
1990年生まれのジャスティンは、大学卒業後、PeiwoというSNSアプリを開発した会社を創業しています。

 

Peiwoは匿名のチャット機能と課金による音声通話機能を備えたSNSで、中国の90年代生まれの若者を代表するアプリケーションと言えます。QQやWEIBO、WECHATに次ぐ、中国SNSのサードウェーブとも呼ばれています。
そしてまた、ジャスティンは早くからリップルに参画し、リップル中華地区首席代表を勤めていました。

 


ジャスティンは2015年フォーブス誌が選ぶ中国の30歳以下の起業家30人に選ばれ、その後、2017年には、フォーブス誌が選ぶアジアの30歳以下の企業家30人にも選ばれています。また、湖畔大学というアリババのジャック・マー氏等が設立した大学において、90年台生まれとして初めての門徒となっています。

 

ジャスティンが初めて暗号通貨に触れたのは、アメリカへの留学中のことだったそうです。アメリカ留学に伴い、ジャスティンは実際的な投資の世界に深くのめり込んでいきます。アメリカ留学の学費や生活費を、ジャスティンはまず電気自動車起業のテスラに投資したそうです。北京大学在学中からジャスティンのその才能や能力は学校の内外から高く評価されていたそうですが、テスラへの投資は、投資額の4倍の利益をジャスティンにもたらしました。

 

ジャスティンはそのテスラへの投資で得た利益を、今度はビットコインへ投資し、20倍以上のリターンを得ます。ジャスティンは、その後も留学期間中に様々な投資を重ね、多くの利益を得たそうです。ビットコインへの投資の経験から、ジャスティンはアメリカのビットコインコミュニティでも活動するようになりました。ブロックチェーン、非中央集権化されたプラットフォームについての興味が高まっていったは、この頃からだそうです。

 

相応の調査と研究の後、ジャスティンはアメリカシリコンバレーに誕生した一つの決済システムに興味を持ちます。
それが、リップルです。ちょうどその頃、ジャスティンはコロンビア大学法学院に入れるほどの成績を収めていました。しかし、フィンテックや、散型台帳技術を利用した即時グロス決済システムについての高い興味が、ジャスティンにアメリカ法学博士への道を放棄させました。

 

ジャスティンは2013年、RippleLabsに参加し、リップル決済システムの研究者の一人となりました。
ジャスティンは、RippleLabsの中でも早期のチームメンバーの一人であり、また、RippleLabs初めての中華地区のメンバーでした。散型台帳技術を利用した即時グロス決済システムとは、中国というインターネットファイナンスが早期に発展した土地にあっても、非常に高い価値を持った新しい概念でした。

 

早期に得た投資利益もまた、ジャスティンに帰国後の創業を後押ししたのではないでしょうか。


2014年、留学から中国へ帰国したのち、ジャスティンはバリューネットワーク企業として”锐波”を創業します。
锐波は、世界のバリュー(貨幣、時間、株式、債権、保険)をリンクさせ、瞬時に流動性をもたせることをその目標としました。同時に、ジャスティンはRippleLabsから中華地区主席代表に任命され、中華地区の全ての業務の責任と全権を背負うことになりました。

 

2014年は世界と中国のバリューネットワーク元年と呼べる年だったのではないでしょうか。
世界で初めて、ドイツのfidor銀行がリップル決済システムを採用しました。また、ヨーロッパやアメリカ、南米の多くの金融機関が、リップル決済システムを採用しました。2015年、ジャスティンが創業した锐波は、上海华瑞銀行と戦略的パートナーシップを結び、また、リップルともILP(Interledger Protocol)を結んでいます。

 

ジャスティンは、TRON(TRX)プロジェクト始動の前に、リップル中華地区首席代表からは外れているようです。
ジャスティン以外にも、TRON(TRX)開発メンバーには北京大学や清華大学を卒業した経歴をもつ豪華なメンバーが名を連ねています。

 

 

TRON(TRX)が描くビジョンとは

TRON(TRX)はまだICOからそれほど時間の経っていない暗号通貨のため、今後に大きく期待したいと想います。

 

ホワイトペーパーの通りの通貨となった場合、そのポテンシャルは凄まじいものとなるでしょう。
開発の指揮を取っている孙宇晨(Justin Sun)は1990年7月生まれと若いため、
彼らデジタルネイティブ世代がこれからの10年20年を作っていくのではないだろうかという期待もあります。

 

そしてまた、2017年は中国の暗号通貨市場が鳴りを潜めていましたが、TRON(TRX)の登場により2018年は、中国の暗号通貨市場がまた盛り上がりを見せる可能性もありますね。

 

現在の中国では、一瞬の空白地帯が暗号通貨領域に現れているのかもしれません。
その空白地帯を埋めて、暗号通貨領域をこれから引っ張っていく暗号通貨は、TRON(TRX)となるでしょうか。TRON(TRX)の目指すビジョンや、陣頭指揮を取る孙宇晨(Justin Sun)の持つバックグラウンドは現状、とても魅力的なものに見えます。

 

 

参考記事:
https://dn-peiwo-web.qbox.me/Tron-Whitepaper-0831-V17.pdf
https://tron.network/https://dn-peiwo-web.qbox.me/Tron-Whitepaper-0831-V17.pdfhttps://baike.baidu.com/item/%E5%AD%99%E5%AE%87%E6%99%A8https://coin-wave.com/archives/3053#algorithmhttp://seihoukei.com/post-4200_tron/

Pocket

-Blockchain

執筆者:

関連記事

Binance バイナンス

仮想通貨取引所 Binance(バイナンス)の美人CMO『何一』氏の経歴

 一下科技(YIXIA)の副総裁の何一氏は、一下科技(「秒拍」、「小咖秀」、「一直播」の運営会社)を退職して、ビットコイン関連企業Binance(バイナンス)に加盟して、CMO&共同創始者兼取締役に就 …

Binance バイナンス

デジタル資産取引プラットフォーム「Binance(バイナンス)」が1千万ドルのエンジェルラウンド融資を受けた

今日、ブロックチェーン会社のBinance(バイナンス)が泛城資本(ファンシティ・キャピタル)と黒洞資本(ブラックホール・キャピタル)から1千万ドルのエンジェル融資を受けたことが確認された。泛城資本は …

中国 AI 人工知能 ブロックチェーン

世界規模ヘッジファンドであるクォンタム・ファンドの首席研究員:姜罗罗博士『デジタルマネーは若者にとっての希望となる』

【要約】 ・クオンタムファンド研究員、温州大学副教授の姜罗罗がデジタルマネーについて書いた記事 ・デジタルマネーの出現もまた貧富の差を広げるだろうが、それはまた若者に経済的自由を手に入れるチャンスを与 …

no image

【完全版】binance(バイナンス) 徹底開設

  binance(バイナンス)は国内取引所にない魅力が豊富! binanceにはcoincheckやzaifなどの国内取引所にはない魅力をたくさん持っています。 そのため、海外の取引所であるにもかか …

中国 AI 人工知能 ブロックチェーン

中国工商銀行は貧困家庭を助けるためにブロックチェーン技術を使用した金融サービスを研究している

【要約】 ・伝統的なシステムとブロックチェーンを使用したシステムには適材適所がある ・中国の貧困層を救うプログラムにおいて、ブロッチェーンは力を発揮するだろう ・多くの地域に散らばる貧困家庭への決済は …